• セキュリティ
  • 2024.02.19

防犯優良住宅認定制度と基準について

先日、オートロックシステム「Trimage」を導入させて頂いたマンションの理事より【防犯優良住宅認定制度】について、どのようなものなのかという質問がありました。

 私がこの制度を初めて知ったきっかけは、防犯設備士の資格を取得した時でした。理事には私の知っている内容で説明をしましたが、最新の制度内容や基準について再度確認してみることにしました。

防犯優良住宅認定制度とは

「マンション、低層共同住宅(アパートなど)、戸建と3つに分類され、防犯カメラや建物本体だけでなく、周辺環境など総合的に精査して認定をしている制度。」と記載があります。これだけではよくわかりません。もう少し掘り下げてみましょう。

 マンション、低層共同住宅(アパートなど)、戸建と3つに分類されるとあり、それぞれで条件が異なるようです

 今回はマンションの制度として、【防犯優良マンション認定制度】を切り取って説明していきます。

 警察庁「安全・安心まちづくり推進要綱」並びに警察庁 、国交省の指導の下に、日本防犯設備協会を始めとする全国公益法人とでとりまとめた、「防犯優良マンション認定事業支援要綱」と同支援要綱に基づく「防犯優良マンション標準認定規程」及び「防犯優良マンション標準認定基準」で構成された制度と難しい言葉が並んでいます。

 私なりに要約すると、建物(マンション)に外部からの侵入(侵入者)に対して、入居者を守る為に耐えうる強い構造(建物)になっているかを防犯設備のプロが総合的に審査し、認定する制度となります。プロの目から見た防犯に優れたマンションということになりますね。

「防犯優良マンション認定制度」のメリット

では、防犯優良マンションに認定されることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

① 目に見える防犯対策により犯罪被害リスクが減少
 住宅侵入窃盗など犯罪を企てる人は綿密な下見段階で、防犯カメラなど防犯設備の設置された防犯レベルの高い建物を避ける傾向があります。

② 「防犯優良マンション認定標識」で防犯性能アピール→資産価値向上
 防犯優良マンションに認定されると「防犯優良マンション認定プレート」が付与されます。それにより防犯意識の高い購入希望者・賃貸希望者により高い防犯性能をアピールできます。
また、マンション自体のブランドやグレードがアップして資産価値の向上が期待できます。

 上記以外のメリットもありますが、入居者への安心・安全につながる住環境の整備をすることで、犯罪抑止力を向上させ、資産価値の向上にもつながるということですね。

防犯優良マンション認定の条件 ※一部抜粋

防犯優良マンションに認定されるには様々な必須条件があります。

共用部

  • 共用出入口・・・オートロックシステムや防犯カメラの設置、道路からの見通しの確保。
  • 共有メールコーナー・・・管理人室等からの見通しの確保。
  • エレベーター・・・エレベーターかご内の防犯カメラ、非常ボタン、覗き窓等の設置。
  • 共用廊下、階段・・・外部からの侵入を防ぐ構造・面格子・防犯カメラ等の設置。
  • 管理人室・・・管理拠点の設置。

専有部

  • 玄関ドア・・・防犯建築部品認定の扉や錠前、ドアスコープ・ドアチェーン等の設置。
  • 窓・・・外部からの侵入のおそれのある窓には防犯建築部品認定の防犯ガラス・防犯フィルム・防犯面格子の設置。
  • バルコニー・・・住宅のバルコニーは屋上、隣接住宅・雨樋・配管伝いでの外部からの侵入が困難な構造であること。

その他

  • 駐車場・自転車置き場・・・外部からの見通しの確保。出入りする車両・人物を記録する防犯カメラの設置。自転車置場には施錠できるサイクルラック等の設置。
  • 外構・フェンス・門扉・・・犯罪を企てる人の接近抑止に効果的なスペースの確保とフェンス等の設置。

 このように、共用部、専有部等についても色々な条件が必要となります。

 改めて調べてみると、クリアすべき条件は多いように思いますが、後から設置できる製品や改修等で解決できることもあります。当社でご提案できる製品やサービスについて確認していきます。

サンノーベルが提案できること

① 後付けに特化したオートロックシステムの設置
 ⇒【トリム】【Trimage】は当社のメイン商材でもあるオートロックシステムです。
② 防犯カメラ設備の新設、入替
 ⇒防犯設備士の観点から現場調査を行いカメラの必要箇所、配線ルートなどを提案
③ メールコーナーの移設や増設、新設
 ⇒ポストの新設、入替、宅配BOX一体型での設置など
④ 外構フェンスや門扉の設置
 ⇒扉やフェンス設置工事や外周フェンスにセンサーを設置し、乗り越えを検知するシステムなど

まとめ

防犯設備士の資格を取得していましたが、今回改めて制度を調べたことで、知らなかった部分や制度の内容について再確認することができました。

 この制度の話があがったマンションには「Trimage」オートロックシステムの導入、共用部の出入り口全てに扉の新設工事を行いました。カメラの設置や見通しの確保については既に条件が満たされているので、これで条件が整いそうですね。一度申請を試みたいと思います。申請の過程や結果も含めて、当ブログでアップ出来ればと思います。

 マンションのセキュリティ事業に係る一員として、弊社に出来ることをこれからもお客様へ提供していけるように努力してまいります。

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