オートロック導入への葛藤
先日、14年前に当社の「後付けオートロックシステム トリムX」を導入頂いたマンションにて、最新モデルの「トリムX」にリニューアルして頂きました。
今回は、14年前のトリムX導入に際し、いくつかのハードルがあったこと、どのようにして管理組合様と住人様双方が納得して導入に至ったか、当時の経緯や組合様が感じていらっしゃった葛藤、導入後に聞かせて頂いた感想などを思い出して書いてみようと思います。
目次
後付けオートロック設置のハードル
14年前当時、このマンションにはオートロックが設置されていませんでした。新しくオートロックを導入するか否か、その必要性や、利便性、費用面など管理組合様と住人様との間で様々な意見がありました。
反対側の意見として
- オートロック化以外に先にすることがあるのではないか。(建物の修繕等)
- セキュリティ性は上がるが、利便性が下がるのではないか。
- 既存マンションにおいて、後付けでオートロック化にすると、多額の費用がかかるのでは(当時はオートロックと言えば有線タイプが主流で、無線タイプのオートロックはまだあまり普及していない時代でした。)
ひとまず、有線タイプのオートロックで見積をとると、数千万円がかかるとの試算が出ました。
また、廊下に配管を新設し、各住居内へ壁を貫通させる配線工事が必要になり、費用面だけではなく、建物の外観、工期や各住人様への工程の調整など、工事面でのハードルも高く、断念せざるを得ないと一度は諦めかけておられました。
後付けに特化したオートロックシステム「トリムX」の認知
そこで見つけて頂いたのが、当社の「後付けオートロックシステム トリムX」でした。
当時、何とかしてオートロックを導入できないかという要望が強くなり、「安価に後付け」等で、お客様にて検索頂き、「トリムX」を見つけて頂く事が出来ました。
初期のバージョン「トリムS」から発売5年が経ち、「トリムX」としてリニューアルしたばかりで、既存マンション向けに各住居内への配線不要でオートロック化が可能なシステムとしての認識が徐々に広まり、導入件数も増えてきたころでした。
「トリムX」は、まさにオートロックシステムがない既存マンション向けに開発されたシステムです。工期も1日〜2日で導入できる製品となります。有線タイプと比べて、当マンション(140室)で、5分の1程度に導入費用を抑えられた為、「トリムX」を導入して頂くことができました。
後日談 - 導入後の感想と、14年後のリニューアルの実現 -
導入いただいたのち、管理組合の理事様とお話させていただく機会があり、当時の弊社の対応についてお褒めの言葉を頂きました。具体的には、住人様に対して説明会を複数回行ってくれたこと、資料も配布したうえで、個別の相談にも真摯に向き合ってくれたことなど、そういった事が、最終的には住人様からも賛同を頂いてオートロック(トリムX)を導入することが出来、大変良かったとのことでした。
そしてこの度、14年ご愛用頂いていましたが、総戸数が多く、ご利用頻度が高かったこともあり、集合玄関機のボタンの劣化や音声に雑音が入るなど、一部不具合も発生した為に、先日リニューアル工事をさせて頂きました。
リニューアル工事についても、各住居に入室する事なく、エントランスの集合玄関機と制御装置の交換のみでしたので、実質の工事は1日で無事完了致しました。
長年ご利用頂いたマンションにて、当社でリニューアル頂くことは、メーカーとしてこんなにうれしいことはありません。
当社は導入後も安心して快適にご利用頂けるよう、自社のメンテナンス部門にて保守サービスも行っております。通信の企業として長年培った技術力で、導入後もきちんとメンテナンスさせて頂きます
オートロックシステムのリニューアルの時期について
先ほど、リニューアル工事にふれましたが、オートロックシステムは、24時間365日休みなく動いている為、家電製品と同様に寿命があります。
オートロック業界では、リニューアル推奨の時期は、設置から約15年と言われております。故障リスクが高くなり、故障内容によっては修理出来ない可能性もあります。
また、使用できなくなる場合もありますので、本来のセキュリティシステムとしての機能が果たされなくなる前に、入替を推奨しております。
最後に
「トリムX」は安価で、短期間で導入して頂ける商品です。
これからオートロック化を検討される方、過去にオートロック化を検討して、断念された方、もう一度、「トリムX」でオートロック化を検討しませんか?
下見、お見積りは無償でお請け致します。